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針圧はピンポイント   <オーディオ研究室>

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荒井由美(ユーミン)のセカンドアルバム「ミスリム」は、かなり高音質だってウワサを聴きつけて、早速ヤフオクで手に入れてみました。

手元に届いたレコードはとてもきれい、あれ? 74年の東芝EMIからの初版じゃなくって、80年製のアルファレコードか。 音質も違うんだろうかね、今度、東芝製を探して比べてみることにしましょう。

さて、このところ絶好調な研究所のレコードプレーヤーからどんなユーミンが出てくるのか、 曲は、青春の名曲「海を見ていた午後」
横浜のドルフィンを一躍「恋人たちの聖地」に変えたほろ苦い一曲です。

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まず針圧を1.85g あたりから、う~ん、普通にユーミンだね。 
ちょっとサイボーグっぽいあの声、ほとんどバックミュージックを抑えてアカペラみたいにささやくヴォーカルなんだけど、やっぱり人工的で、バックものっぺりとしてハイファイ的じゃあない。 

これまでユーミンのアルバムは、曲やアレンジは先進的なんだけど、マスタリングはオーディオ的とは言いがたいって思ってましたが、これもそのとおりの第一印象です。

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次に針圧を0.05g 落として1.80g これかなり透明感が出てきました、分離もよく、空間が見えてきます、いい方向です。

それではもう0.05g 軽くして1.75g 
おっと!ユーミンの声が失礼ですが人の声になりました。 変なエフェクト臭さががぬけて、生の声でささやくかんじ、バックの音場もエコーが見えるようで奥行きが深い。
全体的にコントラスト、色彩感が薄いのでちょっと軽すぎるかもしれませんね。 

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じゃこの辺かな1.78g 
「あなたを思い出す・・・」歌いだしからドッキリ!
エフェクトなしのユーミンが目の前でいきなりささやきだして、手を伸ばせば触れそう!すごい実在感です。こんな音だったんだね本来は。
数少ないパーカッションやキーボードは、主音とエコーが静寂の中でしっかりと聴き分けられて、暗く沈んだステージの深い奥行の中に消えていきます。 これなら高音質ディスクというのも納得です。

もし当たり前に1.85g の針圧で聴いていたら、あぁいつものエレクトリックで濃厚だけど平板なユーミンだよねで終わっていたでしょうが、ドンピシャの針圧を見つければ荒井由美が目の前でささやきます、まるでアルシュミットのマスタリングしたダイアナクラールみたいに。

 

それがエンジニアがディスクに入れた本来の音かどうかは分かりませんが、針圧次第で呼び出すことのできるハイファイな音があります。
とてもピンポイントで、手間のかかる作業ですが、一度聴いてしまうとレコード再生ってどこまで先があるんだろうって、また今日も泥沼に沈んでいきます。




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カートリッジの傾きは正直だ  <オーディオ研究室>

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このところ順調にクオリティアップしている研究所のアナログプレーヤーですが、何かしっくりこない。

土台を変えて、ロクサンのRMAT-7に替えて空間の透明感や静寂感は素晴らしいし、細かい解像度が上がり音数が増え、楽器やヴォーカルの輪郭がはっきりとして音像が浮かび上がるようで、以前に比べたら相当レベルアップしているんですが、どこかが昔聴いた記憶にある音に達していないというか、足りない部分があるように思えてすっきりしません。  

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針圧をこまめに変えて試してもダメ、インサイドフォースキャンセラーも問題なし、ケーブル周りの接続も問題なし、ターンテーブルの水平は・・・問題なし、ヘッドシェルのアームへの取り付けもオッケイ。
カートリッジの水平は・・・・あれ?前下がり? ヘッドシェルに乗せた水準器が前下がり、つまりアームの高さが高すぎることを示しています。  何でだ? いじってないのに。

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そこで気づいたんですが、RMAT-5を使っていた時には、その下にトーレンスのコルク+ゴム系のドーナツ状のシートを重ねて敷いていました、厚さが1,5mm。 これを重ねると解像度が若干後退するものの、ヴォーカルがぐっと生々しくなるんですね不思議と。
RMAT-7ではこれがなくても十分生命感が感じられるので、外したことを忘れていたわけです。

忘れたといえ1,5mmでそんなに変わるのか?と半信半疑でアームの高さを調整し、カートリッジの水平をしっかり確認して聴き直すと、そうそう!これだよこれ! このピントの合った感じ、ギターもピアノもドラムもヴォーカルも、みんなピントがあって背景から浮き出る3Dな定位! これが欲しかったんですよ。

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それにしても、たったの1,5mm恐るべし! カートリッジって正に精密機械。
今回は前後方向がずれていたわけですが、前後も左右も、カートリッジは、ヘッドシェルの部分でしっかりと水平をとらなきゃいけませんね。 

ヘッドシェルをチャックでねじ止めするユニバーサルタイプのアームでは、ヘッドシェルのガイドバー(首の部分の突起)を固定するチャックの精度が構造上100%とはいかず、締め方によって左右はもちろん前後にも多少傾いて固定されることがあります。 
いくらアームの水平を出しても、首が曲がっている、斜めにずれて止まるってことが起こりますから、ヘッドシェルに直接水準器を載せての、前後左右の傾き調整が欠かせません。

水準器を載せたまま落とすとカンチレバーを曲げかねませんから、ブチッブチッと音を聴きながら注意深い作業になりますが。

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左右の傾き、アジマスといいますがこれがずれていると音像のセンターが左右にずれたり、音場の水平が斜めに聴こえたりして、落ち着いて聴いていられません。 アジマス調整のできないアームでは、左右の傾きを調整できるヘッドシェルを用意することになりますね。

前後、つまりカートリッジの高さが水平でないと、音像の解像度、輪郭の鮮明さ、浮き上がり感が鈍ります。 よくアームは、お尻が上がり気味がいいとか、下がり気味がいいとかいう方がいますが、それは多分、ハイ上がりとか低音が豊かになるとか言った好みの問題で、解像度の点ではカートリッジが水平というのがテッパンだと思います。

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いやはやアナログレコードは、奥が深い。 
こんな事の繰り返しじゃなかなか音楽を楽しむところまで行きませんが、今日のところは1,5mmを聴き分けた自分の耳をほめてやります。







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カートリッジの適正針圧の決め方 <オーディオ研究室>

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今回は、適正針圧はカートリッジごとに決まるんじゃあなくって、レコードごとに決まるってお話です。

レコードのトレースの理想は、カートリッジ自体やトーンアームが動くことなく、カンチレバーだけがレコードの溝の起伏に沿ってトレースしていく状態、そうすればレコードの溝の起伏を残さず電気信号に変換できますからね。 
カンチレバーはダンパーというゴム質のばねで動くようになっていますが、それをどれくらいレコード盤に押し付けるかというのが針圧の加減ということになります。

レコードの溝のデコボコのとおりに、はね上げられることもなく、食い込むこともなくカンチレバーを押し付けたいわけですが、一枚一枚のレコードによって、厳密には一曲ごと、つまりトラックごとに溝のデコボコ加減は一定ではありません。 
静かでゆったりした曲なら全般になめらかな溝でしょうし、大編成のエネルギーあふれるクレッシェンドなら岩だらけのラフロードを走るようでしょう。 
同じ音源であっても、マスタリングが違えば溝のデコボコさは変わりますから、当然それぞれに最適な押し付ける力は変わってきます。

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強く押し付けすぎれば、大きな起伏の連続にはよく追従していきますが、反面細かいでこぼこ、ザラつきは素通りしてしまうでしょうし、一方、押し付けが弱すぎれば表面だけを撫でて終わってしまい、深い谷などをやり過ごしかねません。
つまり最適な針圧は、針が通る道路、そのレコードの溝のデコボコの具合に合わせるべきものであります。

レコードカートリッジの適正針圧は、カートリッジごとに取扱説明書に決められていますが、それはあくまで「そこまで針圧をかけても壊れません」という目安です。
「ウチのは軽めが調子がいい」とか、「冬場は針圧を重めにかけるほうが安定するね」なんて、カートリッジの個体ごとに最適な針圧があるかのように言われてきましたが、どんなに高性能なカートリッジでもたった一つの押し付け方だけで、色々な溝のデコボコすべてに最適になるわけはありません。

カートリッジ指定の針圧範囲はたいてい1.7~2.0gといったように0.3~0.5gの範囲ですから、デジタル針圧系を使って、0.05gづつ針圧を変えていくことで、解像度が高く、音場の見晴らしがクリアで、全部にフォーカスが合ったまさにここがドンピシャという針圧を、比較的簡単に見つけることができます。 

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軽すぎるとビリつきます、当たり前ですね。 
「軽め」の特徴は、音場の立体感が広く、空気感が澄んでいるように感じられます。 ヴォーカルや楽器ののエコーが控えめで、ノンフィルター、素のような実在感が強くかんじられますが、一方で色彩感やコントラストは薄くなり、こってりしたというよりあっさりと高精細な映像を見るような感じです。 

針圧を増していくと次第に音像がよりはっきりし、輪郭線も太くなり、それに伴って豊かなエコーが各パートも全体の音場も包むようになり、ゴージャスで密度の高い聴こえ方になっていきます。 
反面、それに隠れるように、ほんの細かい息使いのかけらや、くちびるをかすめる声の消え際などは聴き取りにくくなっていきます。 
重すぎる針圧では、各楽器の音像のセパレーションが悪くダンゴになって、音場に隙間がなくなります。


これをやりだすと、一枚のLPレコードの一曲ごとに全部針圧を変えたいなんて厄介なことになるんですが、「録音がいまいちはっきりしないな」と聴き流していたレコードが、見違えるようなハイファイディスクに変身して、おのれの至らなさを実感出来ます。

ひとりでにんまりしたいなら、カートリッジの針圧は、溝ごとに合わせて変えるものです。 





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ロクサンRMAT-7 に参りました <オーディオ研究室>

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研究所のプレーヤーDP-A100に使っているターンテーブルマットは、英国ロクサンの「RMAT-5」。
紙に近いフエルトのような材質でできた2 mm ほどのマットは、心細くなるくらいペラペラで、9000円ほどの値段にはとても見えない代物なのですが、性能は抜群です。

SNが静かで見晴らしが透きとおり、細かい微弱音がよく聞き取れ、音像の輪郭がはっきりして定位が明解、そして何より人工的なとげとげしさ、不自然さがなくなり、リアリティが素晴らしい。

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カーボンにスウェード、コルクにゴム系、そして制振素材など、一通りプラッターに乗せてきましたが、RMAT-5は段違いの完成度、初めて聴いたときには、まるで狐につままれたようでした。
そのRMATがRMAT-7 にモデルチェンジしたのは知っていて、まあ厚さでも変えたんじゃないのとタカをくくっていましたが、聴いてみてコレがまたしてもびっくりです。

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RMAT-5 と同じに、レコードのジャケットのようなケースから出てきたRMAT-7 は、いままでの紙っぽいかんじから柔らかい布質っぽい素材に変わり、表面は繊維のような風合い。 今までと違って表と裏が全く別の素材感、厚みだけは2mmほどで変わりません。

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カタチは、全くおんなじ。

早速比較試聴ですが、先に聞いた今までのRMAT-5 も充分、欠点が思い当たらず改善の余地なんかあるのかしらと疑いながらRMAT-7 でレコードが鳴り始めると・・・・

え~? まず背景がし~んと静まりかえって同じレコーディングとは思えない。 それぞれの楽器の位置の前後の距離感が手に取るように見えるようになり、左手前のピアノとセンター奥のドラムスの間の床が見えるぞ! なんというステージ全体のリアリティ。
各楽器が別々に鳴っているという分離が際立って、細かい音のデータ量が激増。 聴きなれた曲がいつもよりゆっくりと流れて、その分、たくさんの音数が耳に押し寄せます。

RMATにこんなに伸びしろがあったのかというのも驚きですが、マットだけでまるでリマスタリングしたような音質の改善。

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音の好みはヒトそれぞれですから、めったに人に勧めたりしないのですが、このRMAT-7 はどうか試してみてください。別次元の音の意味がきっと分かります。
9000円ほどの値段はそのまま、これはどう考えてもバーゲンです。

この音にたどり着くロクサンというメーカー、そのプレーヤーが気になり始めます・・・・ 





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レコードプレーヤーの足を作る  <オーディオ研究室>

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研究所のレコードプレーヤー、デンオンのDP-A100は、70年代のオーディオ黄金期に、ターンテーブルの世界標準として君臨したデンオンの、100周年を記念する入魂の逸品のはずだったのですが、実際には、レギュラー製品のDP-1300MKⅡを少し重くして、アーム周りの制振などにチューニングを加えたもの。 
もともこもない言い方をしてしまえばロングセラーのテクニクスSL-1200シリーズの延長にあたるプレーヤーです。

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100年に一度めぐってきたチャンスに、新設計はもちろん、現代的な高性能アームの搭載さえ許されなかった技術者の無念を背負うかわりに、使いやすいユニバーサルアームや1/3回転で定速に入るプラッターなど、良き時代そのままの操作性を楽しめるのは、たぶんコレが最後だろうと、我が家にやって来たわけです。

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そんなふびんなプレーヤーがどこまで最新の性能に近づけるものかとさんざん工夫を重ねて、オリジナルとは別物の、いわばCD的に高精細で立体的な音を出せるようになってきた今日この頃、仕上げのつもりで「プレーヤーの土台」の作り直しに取り掛かります。

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このプレーヤーの足は昔ながらのゴム質のインシュレーター、くるくる回すと高さの変わるアレですね。
この足を含めてかなり音決めをしているプレーヤーなので、直接スパイクで浮かせることはせずに、4cm厚のラバーウッドの集成材に制振材と吸音材を張り込んだボードをスパイクで浮かせて、その上に乗せてるというのがこれまでのセッティング。 

スパイクは真鍮、スパイク受けには真鍮とマグネシウムを重ねて広い減衰をねらい、スパイクの位置は、プレーヤーの足の直下にならないように45度ずらしています。

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このボードに乗せることで、空間の透明度が上がり、各楽器の輪郭がクリアになるとともに細かいディテールが聴こえるようになるので、それぞれの楽器やボーカルの音像が、3D的な立体感で目の前にポッと現れます。 
この立体的な実在感が70年代当時の音と、今の音との一番の違いのように思います。

今回、より剛性のアップを狙って9cm角のタモの集成材をロの字に組んだ土台を作りますが、固めるばかりじゃなくってゴム系や空気系で受けるといったいどうなるのかと、ちょっと実験もしてみました。

ホームセンターで見つけたウレタンゴムの風呂マット、表裏逆向きのウェーブになっていて振動の遮断に効きそうです。 
ついでに空気で浮かせるエアフロートのマネ事もと、プチプチシートを4~8枚重ね、その上に先ほどのラバーウッドのボードを乗せて試聴です。

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おっとこれは、ゴージャスな音です! 
陰影が深く、暗く照明が落ちたステージに、たっぷりと透明なエコーが乗った音楽が現れます。 ベタッとぼんやりするわけではないのですがオンマイク的な解像度は後退して、少し離れた席からムーディなステージを見るような、見えすぎないリアリティです。
ジャズトリオなどの小編成をナイトクラブ的に静かに再生したいなんて言うのには、いいかもしれません。



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さて、新しい土台は、9cm角のタモの集成角材を硬質のエポキシ接着剤でつなげて、全面に制振材、今回はオトナシートを張り込みます。 スパイクは、いままでとおりプレーヤーの足から45度ずらして制振効果を図り、いままでのプレートが5.5kgだったのにたいして、重量は8.5kgに増えています。
 
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板からカタマリに変わったので、鳴きはずいぶん減ったはずだと期待しての試聴は、思惑どおり、空間の見晴らしの透明感が上がって、各楽器やボーカルの独立感、立体感、実在感が増しています。 

その方向から聴こえてくるというのじゃなくって、そこで演奏されている楽器の映像、そこに立っている歌い手の映像が見えるかんじですね。 
細かい録音のディテールも際立って聴こえるようになり、とっても分析的な再生、こりゃなかなかじゃないのと、ひとりでにんまりする所長であります。

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最先端のハイファイなレコード再生がしたければ、同じ価格帯のロクサンのラディウスあたりを買うほうが話が早いのは分かっていますが、デンオンだって手を掛ければ捨てたものじゃあありません。 
同じ世代の品物に肩入れしたいジジイの勝手なノスタルジーとはわかっていますが、いやいや、本気でいじると、コレがなかなかのハイファイなんであります。





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