35年前のアームの実力 <オーディオ研究室>

DENONの100周年記念プレーヤーDP−A100が快調なのをいいことに、35年前のアナログレコード全盛期のアーム、サエクWE308SXの実力を試すことにしました。
サブアームのベースは、24mm厚のMDFを2枚重ね、足は、5cm角のアルミブロック3本で支え、スパイクで持ち上げます。
加工はいつもの東急ハンズ、いまのハンズの木工加工の精度には舌を巻きます。 接合はネジを使わず、硬度の高いエポキシ系でオール接着します。
サエクの取り付けナットは、スタビライザーと呼ばれる5cm径の鉄製ブロックですから、このサブアームシステムの総重量はそうとうなもので、まさにびくともしない仕上がりとなりました。

さて、いつものZYX R100−02 をセットして出てきた音は、やはりDENONの標準アームに比べて、より静粛で分解能力が高く、定位も明確。
我が家のサエクは2年ほど前に、フルオーバーホールしていますが、やっぱり70年代の性能って最高だったんですね。
音ももちろんですが、精度の高さはすばらしいものがあり、ヘッドシェルのチャックの納まりは芸術的でありますし、針圧や高さ調整、インサイドフォースキャンセラーなどの変化がビビットに現れます。

もうひとつ発見だったのが、DENONのアームからは、しっかりとデノンの音が出てくること。 サエクのアームに比べると、響きが豊かで、陰影が濃く、奥行き感とハーモニーを美しく聞かせるデノンのあの感じに、このアームはしっかりとチューニングされています。
テクニクス系の成り立ちのプレーヤーとはいえ、このあたりは老舗DENONの意地のようなものを感じさせられました。
しかしこうなると悩みは尽きず、このプレーヤーのアームだけサエクに交換できないものかとか、いっそのこと、アームを追加できる英国のベルトドライブ系に入れ替えようかとか、妄想がアタマの中を駆け巡る日々の始まりであります。
荻窪生活研究所 
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